新年のご挨拶

新年、あけましておめでとうございます。

平素より当院の診療にご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。

2026年の干支は「午(うま)」です。馬は古くから人と共に歩み、生活を支えるパートナーとして大切にされてきました。力強く大地を駆ける姿は「飛躍」や「生命力」の象徴ですが、医療の現場においては、患者様と医療者が呼吸を合わせて進む「人馬一体」のような信頼関係や、長い道のりを共に歩む「伴走者」としての姿に重なります。

当院は開院6年目を迎えます。これまでの5年間で培った地域の皆様との絆を大切にしつつ、本年は馬のように力強く、しかし一歩一歩着実に、医療の質を「深化」させる年にしたいと考えております。

本年の主な取り組みとして、以下の3つの柱を掲げております。

1. 地域医療の受け皿としての機能強化 通院先が見つからずお困りのてんかん患者様や重症心身障害児者、医療的ケア児者の受け入れを、本年も引き続き拡大してまいります。また、在宅医療体制をさらに充実させ、小児期発症で通院が困難な方が住み慣れた地域で安心して医療を受けられるようサポートいたします。

2. 障害があっても家族で楽しく参加できるイベントの開催 昨年もご好評いただいた患者様向けイベント「みんつく!」は、本年もさらに内容を進化させて開催する予定です。講演会、協賛団体による出展だけでなく、患者様やご家族様にもご参加いただき「みんなでつくる」イベントとして進化させていきます。「一緒に食べる、みんなで食べる」にも力を入れて、地域の「みんなでつくる」イベントになれればと願っております。

3. 専門的治療と移行期医療の推進 小児期から成人期への切れ目のない医療の移行支援(移行期医療)は、開院以来の当院の重要な使命です。「医療の狭間」に置かれがちな患者様を支えるべく、年齢を問わず安心して受診できる体制を維持します。 また、デュシェンヌ型筋ジストロフィーに対するビルトラルセンの点滴治療、痙縮治療のバクロフェン持続髄注療法、難治性てんかんに対する迷走神経刺激療法など、専門性の高い治療についても高次医療機関と緊密に連携しながら、身近なクリニックで継続できる体制を整え、患者様の通院負担を少しでも軽減できるよう努めてまいります。

馬の目は視野が広く、周囲の状況を敏感に感じ取ることができると言われています。私たちも広い視野を持ち、言葉にできない患者様の小さな変化や、ご家族の抱える不安にいち早く気づけるよう、感性を磨き続けてまいる所存です。

最後になりましたが、本年が皆様にとって、健やかで笑顔あふれる一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。

診療についてお気づきの点やご不安なことがございましたら、どうぞ遠慮なくお声がけください。

本年も変わらぬご厚情を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2026年 元旦

東小金井小児神経・脳神経内科クリニック
院長 生田陽二